タイ・プーケット島在住。タイならではの出来事や日々の体験、個人的な思い出などを書きとめています。


by phuketbreakpoint
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お正月は、避けたほうが・・・・

パントン・ビーチなどにある、カウンターバーで働く女の子たちの多くは、日当がもらえませんから、飲み客から、チップや、ドリンクをねだるか、連れ出してもらって、自分で稼がねばなりません。いうなれば、個人事業主といった存在です。
一応の出勤時間はあるものの、特に強制されるわけでもなく、店側も、
「彼女たちは、ここに遊びにきてるだけ」
という立場をとっているようです。
・女の子がいれば、お店に客がくる。
・お店に客が来れば、女の子たちも、客にありつける。
お互い、持ちつ持たれつで、イソギンチャクと、ニモの関係に似ているかもしれません。
お客の少ないお店には、おいおい、女の子も少なくなり、ますます、お客が少なくなってしまう。逆に女の子の多いお店は、お客も多いので、ますます、女の子が多くなっていくというのが、パトンビーチの経済法則のようです。

お客の中には、何度も、同じ女の子に帰ってくる、リピーターも多く、そういう上客が来たときは、他の営業を一時休止して、この人一本で数日間、密着奉仕することもあります。
この辺が、プーケットと、他国の風俗業界の大きな違いだと言えますが、女の子も慣れてくると、2日ほど一緒に過ごした後、
「お母さんが急病」とか、「妹の結婚式に出席」とか、いろんな理由付けては、(お客の全滞在日数×日当の)お金を持って去って行き、それっきり、戻ってこない、一撃離脱戦術を得意にする人もいるので、注意した方がいいでしょう。

年末年始が掻き入れどきなのは、商売に関係なく、どこのお店にも、共通する話だと思いますが、これは、夜の女の子たちにも、当てはまることのようです。
ローシーズンの間は、まったく、お客の取れない日が続くこともありますから、ハイシーズンの間に、可能な限り、稼働率を上げて、フル操業したいと考えるのは当然でしょう。
特に、年末年始にかけては、お客が1人取れたからといって、
「これで、本日の営業は終了させていただきます」
ということにはなりません。
一つの仕事が終われば、また、新たな獲物を求めて、職場(バー)に飛んで帰ります。
「ここで稼がないで、いったい、いつ稼ぐのよ」
同じ商売人として、その気持ちは、とてもよく理解できるのですが、関わった男性客にとっては、時として、悲劇が生まれることもあります。
「サウスロード」をオープンして、すぐの頃、石塚さん(仮名、当時40代前半くらい)というお客さんがいましたが、この方から聞いた話には、心から同情しました。

1997年の大晦日の宵の口、
石塚さんがバングラーのカウンターバーで飲んでいたら、女の子が声をかけてきました。
この娘が自分の好みに近かったこともあり、ドリンクを奢ってあげた石塚さんは、話し込んでいるうちに意気投合し、連れ出して、2人で、彼のホテルに向かうことになりました。甘い雰囲気の彼女でしたが、この女の子が優しかったのは、ここまでだったそうです。
なかなか捕まらないトゥクトゥクに焦れ始めた彼女は、しきりに、
「イエット・メー(ファックユー)」
を連発し、どんどん不機嫌な表情になっていきました。
このとき既に、彼女の頭の中には、
「今日は、幸先いいわ。行って、帰って、1時間。この調子だと、朝までに、5,6人はいけるかも・・・・」
そんな皮算用があったのでしょう。

ようやく、トゥクトゥクが見つかって、ホテルの部屋に入った後も、
「じゃあ、さっそく・・・・」
自分から、どんどん服を脱ぎ、石塚さんの服も、どんどん剥ぎ取って、シャワーも浴びずに、ベッドの中に、もぐりこんでしまいます。これじゃあ、ムードなんか、まるでありませんから、
「ゴメン、ちょっと、ソファーに座って、軽く、ウイスキーでも飲みながら・・・・」
石塚さんの何気ない一言でしたが、みるみる表情が変わった彼女は、
「ちょっと、あんた。いったい、何しに来たのよ。お酒なら、さっき、バーで飲んでたじゃないの。とっとと、始めてちょうだい」

彼女に、きつく催促され、ようやく、ベッドの中に入った石塚さんでしたが、
「それじゃあ、まず、前戯から」
セオリーどおりの展開に入ろうとした途端、これが再び彼女を怒らせることになります。
「ちょっと、あんた。そんな無駄なことやってないで、レオ・レオ(早く、早く)」
言葉にこそ出しませんでしたが、
「とっとと、入れて、とっとと、出して、とっとと、お金を払って、私を帰してちょうだい」
そう言いたかったのでしょう。

しかし、中年男性の場合、
「いち、にーのー、さん。はい、どうぞ」
と言われても、
「それじゃあ、いただきます」
とは、なかなかいきません。石塚さんの下半身は、いつまで経っても、戦闘態勢に入ることはできませんでした。彼女のイライラは、どんどん増大し、言葉遣いも、さらに、きつくなっていきました。

「ちょっと、あんた。どうなってるのよ。わたし、忙しいんだから、早くしてちょうだい」
こうなったら彼女も、じっとしていては埒があきませんから、あの手、この手で、石塚さんを責め立てていきます。
ようやく、体が反応してきた石塚さんは、なんとか、戦闘状態に入りましたが、バーで飲んでいた、メコン・ソーダの酔いが利いてきたのか、今度は、なかなか終わりそうもありません。
「ちょっと、あんた。いい加減にしてちょうだい。わたし、忙しいんだから、早く終わらせてちょうだい」

下から激しいプレッシャーをかけてきた彼女でしたが、とうとう我慢が限界に達してしまったのか、
「ちょっと、ストップ。じれったいから、あんた、下になって」
体勢を入れ替えるや、自分が上になって、リードし始めます。こんな展開になっても、一応、最後まで面倒は見てやる、というのは、プロ意識なんでしょうか。
結局、力ずくで、フィニッシュに持ち込んだ彼女は、シャワーを20秒ほど浴びた後、目にも留まらぬ早業で服を着込み、報酬と、帰りの交通費を石塚さんから毟り取るや、部屋から出て行ったそうです。


「いや、本当にまいったよ。あれじゃあ、強姦と同じだ。当分、女は、ダメかもしれない・・・」
しきりにボヤいていた石塚さんでしたが、実際、これ以降、ハイシーズンに、プーケットを訪れることはありませんでした。きっと、今でも、
「お正月のパトンは、こりごり」
と思っているのでしょう。

みなさんも、くれぐれも、年末年始には、お気をつけください。
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by phuketbreakpoint | 2010-01-01 12:00